【インターンレポート】2015年9月17日 社会福祉施設見学
シャロームの家見学
明治大学 安部加奈子 吉村太海
本日、私たちは町田市の社会福祉の取組みを学ぶ一環として、社会福祉法人 紫苑の会 シャロームの家を見学させてもらいました。吉原修都議も積極的に障がい者福祉政策を推し進めているとおり、障がい者問題には、自立や就労など様々な面で解決しなければならない問題が山積しています。ここシャロームの家は、軽、重度の知的障害者の方が通う日中活動の施設です。利用者は希望や資質に応じて製菓製パンからパッキン抜きまで様々な作業を行います。
私たちが訪問した時間はちょうど、重度の方々がストレッチをしている時間でした。重度の障がいをもつ方のなかには寝たきりや車椅子で過ごす人も多く、「知的」障がいといっても身体的ハンディキャップを持った方もいることを知りました。シャロームの家は職員の方々が明るく、定期的に開催されるイベントも目白押しで、過ごしやすい環境がそこにはありました。10月に迫った宿泊旅行の概要が発表されると皆思い思いにうれしさを表現していたことが印象に残っています。
また、比較的軽度障がいの方々は、社会生活への自立を目指した活動をしていました。パン工房では、職員の方と一緒に一からパンを焼き、販売まで行っています。また、タオルたたみの仕事をしている人もおり、一枚一枚丁寧に畳んでいました。このように、たとえハンディキャップを持ちながらも、社会の役に立てる技能は皆もっており、それを引き出し、自立支援サービスを行うのがここシャロームの家の素晴らしさです。
社会福祉士の佐々木さんに話を伺うなかで印象的だったのは、「私たちが将来や人生について考えているように利用者の方も様々な悩みを抱え、それによって苦しむ、“普通”の人間と同じなのだ。」という言葉です。障がいを持った方を健常者より下に見てしまう風潮から未だ抜けきれていないのが現状ですが、彼らも特殊な個性を持った、私たちと同じ存在なのだと考えれば、互いが今よりもっと一緒に暮らしやすくなると思いました。